青いパパイヤの香り【懐かし映画館】

 どうも、週末翻訳家です。

 

今週から仕事が2ヶ月半に渡る繁忙期に入り、しばらくは日のあるうちに外に出られない生活が続きます。

そんな中、左手がピリピリ痺れる症状が出てしまい、数少ない日照時間に病院通いするはめに。

 

何のために生きてるの私? _(:3」z)_

 

さてそんな自暴自棄な私ですが、昔観た映画やアニメが無性に見たくなる病にかかっています。

なんか、新しい物語やキャラクターを受け付けがたくなってるんですよね。

脳の老化か?

 

最近観て思いのほか良かったのが、若かりし頃、難解なアート系いわゆる単館上映系映画を観ることがステータスだと思っていた学生時代、観た映画のひとつであるトラン・アン・ユン監督の『青いパパイヤの香り』です。

 

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当時一回は観たはずなのに、あらすじ、登場人物何一つ覚えておらず、当時の印象もさっぱり消え失せていました。٩( ᐛ )وアハー

 

ある意味フレッシュな脳で観ることが出来たということで。

 

何となく主演の女の子ムイが可愛いことくらいしかなかったのですが、今見たらなかなか個性的なキャラでした。

つぶつぶのパパイヤの種に指を埋めながらニタニタする姿はだいぶ怖いよ。

全てセットで撮ったという街角や住まいの情景がとても良く出来ていて、アジア特有の蒸せるような空気感が伝わってきます。

南国の開放感なのか、当時の世情なのか、ファンタジーとしての描き方なのかはわかりませんが、年頃の女の子がいても、金目の物があっても、おうちは開けっ広げで施錠もしない大らかさにハラハラしてしまう私。

せせこましい大人になってしまったもんです。

大らかで、人を信じていた幸せな時代、いいな。

ちょっとセンチメンタルな気分になっちゃいました。

 

玄関から裏庭までずうっと長写しで人物を追うカメラワークが良いです。

シーンがブチ切れないので知覚を邪魔することがなく、ゆったりと時間が流れてゆく様子を見事に表現しているなあと思いました。

気づくと、世界観に浸ってぼーっと全編観ちゃっていました。

気忙しいこの時期に大変助かる、脳が休まる映画でした。

 

Amazon prime会員なら見放題なので、同世代で懐かしい〜とか、観たことなかったわ〜という方はぜひご覧あれ。




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