まんが『紫式部日記』を読む。
どうも、週末翻訳家です。
ここ20年くらいドラマというかTVをほとんど見てなかったのですが、今年は潮目が変わったのか(年取ったのか)、NHK大河ドラマ『光る君へ』を毎週楽しみに見ています。
紫式部といえば、言わずと知れた『源氏物語』の作者ですが、源氏物語自体はマンガの『あさきゆめみし』で一通りエピソードを知っているというレベル。
紫式部その人については何の知識もなかったので、ドラマを通じて今更ながらに発見していっているという感じです。
ドラマ自体は見ている人はわかると思うのですが、切なさ溢れる恋愛漫画の世界!
平安女性こんなにハキハキしゃべるぅ?
とか、
まひろがたまにする首だけの会釈とか(「うぃっす」みたいな)
とか、
いろいろ違和感はあるものの、目をつぶらせるだけの魅力があります。
なんでそもそも道長と紫式部の間に恋愛関係が設定されるのか?と疑問に思い、考察動画などを見まくっていたところ、どうも紫式部が書いたとされる日記に匂わせ(?)エピソードがあるみたい。
ドラマのネタバレしちゃったらどうしよう!と思いつつもおそるおそる手に取ってみたのが、こちらのコミックです。
小迎裕美子&紫式部『新編 人生はあはれなり・・・紫式部日記』
そこから見える紫式部の姿は、現代の私たちにも共感しかない一人のふつうの(とはいえすんごい秀才の)女性でした。
賢いがゆえに気にしぃで、深く考えすぎて思考の8割はネガティブ。
バリバリ秀才女子の式部が、女房仲間に受け入れられるためバカのフリをするところとか。
いつの世もかわらぬものぞ・・・いとあはれなり。
かんじんの道長との絡みですが、これは捉え方で妄想がいくらでも捗っちゃうやつ。
道長が紫式部を気にかけて仲良くしようとしてるなって感じはしました。
ま、こういうのは書いてる人の都合でどうとでも書けることですからね。
そう言う意味でも、二次創作が捗る作品を生み出した紫式部はやはり稀代の作家だ!ということが再発見できました。
ドラマの今後がめちゃ楽しみになりました。
(ところで、光る君へのオープニング映像って、今後のストーリー展開の壮大なネタバレなんじゃないかと思っているのだがどうでしょう)
さて、紫式部は晩年「出家」を切望していたらしいのですが、源氏物語を読んでいても出家を望んだり出家したりした人物が多いことに気づきます。
あの時代の出家にはどんな意味があったんでしょうね。
現代でいうところのFIREみたいなことなんでしょうか?
出家=「人生あがり」みたいな?
だったら私も出家したい〜。
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